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シューケア人のミカタ
<シューケアのR&D経営者BLOG>  シューケア(靴のお手入れ・靴磨き)という仕事を通じて感じたことや、考えること、こだわりなどを綴り、語ります。
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靴職人を目指す若者と学ぶ革のエイジング
先日、靴の専門学校でシューケアに関する講義を行った。
ここ数年は毎年の恒例行事となっている講義だが、目標のある若い学生の皆さんと一緒に勉強す
るのは本当に楽しい。

靴の専門学校と言えば、靴やバッグを製造する仕事をしたいという職人希望の方が増えているそ
うだ。靴作りの技術を学ぶ学校やカルチャースクールは盛況で、海外でも欧州の一流シューメー
カー等で日本人の若者が修行しているケースも多い。一昔前の特にバブル期などは、工場仕事な
どは3K(きつい・きたない・きけん)といわれ若い人が避ける風潮があった。

しかし、バブル崩壊後は、手に職をつけて自分の作品を世に送り出したいという職人希望者は確
実に増えているとのことである。他の理由としては、靴ブームに乗ってメンズ雑誌等を中心とし
たマスメディアで靴工場の雰囲気や、靴職人の方々の素晴らしい技術、こだわりが頻繁に取り上
げられ3Kのイメージが払しょくされたことも大きい。

シューケアレクチャー 講習会

実際に靴作りの現場にいくと60代、70代の方が多く、40代、50代は少ないが、逆に20代、30代
の若手は増えているという構図になっていることが多い。個人的にはこの若い靴職人の方々が増
えてきていることは、日本の物作りという観点においてはとても良い事だと思う。

日本人の繊細で緻密な技術を、今であればベテランの職人さんから若い方へ継承することができ
る(あるいは若い職人さんが技術を見て盗むことができる)と思うし、そうすれば積み上げてき
た日本の靴作りのノウハウと新しい感性が融合して新たなるMade in Japanシューズができる
んじゃないかな。僕自身が職人では無いので、勝手にこんな話をするのはどうかなと思うが、す
でにそのような兆しがあるし、今後が本当に楽しみである。

さて、シューケアの講義に話を戻そう。靴作りやデザインの勉強をしているとはいえ、実際には
革のお手入れについて詳しく知っているという方は少ない。だから僕がシューケアの講義の場で
強調するのは「お手入れできる皮革製品を企画、製造して下さい。」というシンプルなこと。当
たり前すぎてがっかりする方も多いかもしれないけど、実際に革製品はお手入れすることで天然
の素材の美しさや光沢感がでて、素材の良し悪しがわかるようになるし、製品の価値が高まるこ
とも多いから。

市場では低コストを追求するためかもしれないが、お手入れをすると色が抜けてしまったり、ツ
ヤが消えてしまうもの、目先の面白さだけのデザインや仕上げの関係でクリームなどが塗れない
靴もある。クリームが塗れない靴=お手入れができない靴という意味で、そのような革製品を購
入した方は結果としてただ劣化を待つのみなので虚しさを感じるんじゃないかな。

だからこそ皮革製品購入後の楽しみの一つであるエイジングする革を使ってほしい。革のエイジ
ングとは経年変化のことで、お手入れすることで皮革の発色、光沢感が良くなり、革の美しさが
際立ってくること。シャツ等の繊維は購入した新品時が一番良い状態なのだがケアできないので
劣化が進む、それに対して天然皮革はケアすればするだけ風合いも色艶もよくなり丈夫になる。
これを覚えると天然皮革の製品を使うのが本当に楽しくなるし、次はどんな革を買おうか、選ぼ
うかが一つの楽しみになる。

つまり冒頭の「お手入れできる皮革製品を企画、製造して下さい。」というのは革製品を使いな
がらケアをして育てていく楽しみ方を含めて企画、製造して欲しいということ。お手入れも含め
て提案すれば絶対にその製品のファン、リピーターが増えるという意味を込めている。

そのような願いを込めながら、これからも靴やバッグを企画して製造する若きクリエーター、職
人の皆様にケアの楽しさを語り、伝えていきたいなと思っている。僭越ですが、僕が教えた学生
の皆さんが「お手入れする楽しみがある良品」を作り出し、近い将来その製品に出会うことが本
当に楽しみなんだ。

R&Dホームページは→ コチラ
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